AI活用はアシスタントからエージェントへと移行している
OpenAIのEnterprise Signalsによると、企業におけるAI利用は「質問(アシスタンス)」から「実行(エージェント)」へと移行している。Codexの出力トークンがエンタープライズ顧客の総出力の64%を占め、特にフロンティア企業(上位10%の利用者)は一般企業の8.3倍のトークンを生成している。この差は拡大しており、AI活用の「フロンティア・ギャップ」が生じている。
具体的なユースケースと職種別の活用状況
Virgin Atlanticでは、エンジニアリングチームが2週間かかるコードのリファクタリングを30分で完了させ、プロダクトチームは数週間かかる競合調査を数時間で終えている。職種別では、Codexの週次アクティブユーザーが法務で108倍、営業と採用で41倍、マーケティングで26倍と、非エンジニア部門で急成長している。若手社員は役員よりも週に13通多くメッセージを送信しており、AI活用において若手が優位性を持つ可能性が示唆される。
導入の課題と組織全体への展開
一方で、単なるアクセス提供だけでは不十分であり、学習、共有ワークフロー、データインフラ、ガバナンスへの補完的な投資が必要とされる。フロンティア企業はプラグインやスキルを活用してAIを社内データやツールに接続し、法務・営業・採用などの知的労働に従事させている。リーダーには、個人の成功事例を組織全体の標準的なワークフローに落とし込み、適切なガバナンスとツール接続を整備することが求められる。
From assistance to execution: How enterprises put AI to work