オーケストレーションモデルの一般提供と会話継続性の実現
Sakana AIは2026年9月17日に、対話型AIサービスSakana Chatをアップデートした。先日APIとして公開されたオーケストレーターモデルFugu Maxを全ユーザーに提供し、会話内容を次回以降に引き継ぐメモリー機能も追加された。2026年3月のNamazu α版公開以来、Sakana ChatはAPIを介さずにSakana AIのモデルを試せる窓口として機能してきた。8月のアップデートでモデル選択やコード実行、画像・ドキュメント添付に対応した流れを受け、今回の刷新は実用性のさらなる向上を目指したものだ。
Fugu Max搭載による性能向上とコスト効率の両立
Sakana Chatに搭載されるSakana Fuguは、最新のFugu Maxに切り替えられた。Fugu Maxは多様なオープンモデルを束ね、プロンプトの内容に応じて最適なモデルに処理を割り振るオーケストレーションアーキテクチャーを採用している。単一の巨大モデルに依存せず、タスクに応じた動的ルーティングでフロンティアモデルに匹敵する性能を実現する点が特徴だ。ユーザーは追加設定なしにモデル選択からFugu Maxを選ぶだけで利用でき、オーケストレーションによる高いコスト効率と性能のバランスが手軽に体験できる。
メモリー機能がもたらす対話体験の変化
新たに追加されたメモリー機能は、役割や文体の好み、プロジェクトの文脈など、一度伝えた内容を次回以降の会話に引き継ぐものだ。これまでは会話を終えるたびに前提がリセットされ、同じ説明を繰り返す必要があった。メモリー機能はNamazuとFugu Maxの両方で使え、設定画面から記憶内容を確認したりオフにしたりできる。ただし過去の会話は対象外で、アップデート以降の会話から記憶が開始される。対話型AIが単発の問い合わせツールから、継続的な関係性を持つアシスタントへ進化する上で、メモリーは不可欠な機能だ。